バラの谷
ブルガリアのバラ
バラの谷はブルガリアのほぼ真ん中、バルカン山脈のすぐ南にあり、バラの生産地としてよく知られています。 香水の元となるバラのローズオイルの精製に適しているバラは世界中の7000以上の変種のうち数種類しか ないです。 この変種の現地はシリアのダマスカスと言われています。しかし、バラの谷の土壌と穏やかな気候がバラ の育成に最適であるため、ブルガリアはバラの産地として有名になり、現在バラ香水生産の70%を占めています。 このようなバラはバラの谷で300年以上前から栽培され続けてきました。バラから香水、石鹸、クリームなどの 化粧品に使われるローズオイルだけではなく、芳しいジャム、リキュールや酒(ラキヤ)も作れます。
バラ香水:液体金
ローズオイルを精製するには朝早く摘んだバラの花が使われています。 朝4時から始まり、バラの花摘みは全て手作業なので、大変な仕事です。しかも、1キロの ローズオイルを作るのに、なんと4000-7000キロのバラの花(およそ300万個のバラの花)が必要です! 言うまでもなく、こんなローズオイルは貴重なもので、1グラム当たりの値段は金1グラムと同じになります。
バラの谷で行われるバラの収穫
バラ祭り
バラの谷でのバラ摘みは毎年5月から6月にかけて行われ、6月の最初の一週間は近くのカザンラク市では バラ祭りが開かれます。民族衣装を着た地元の人たちが畑に出てバラ摘みの実演、ブルガリアの民謡や踊り、 子供たちのパレードやコンサートなど様々なイベントがありま。また「バラの女王」も選ばれます。次のビデオは バラ祭りに行われるバラ収穫を演じる踊りの映像です。
日本との交流
ブルガリアバラ祭りで選ばれたバラの女王は数年前からカザンラクと姉妹都市である広島県の福山市を訪れ、 福山市のバラ祭りのパレードに参加します。福山市とカザンラク市の交流においてもっと詳しくは 福山ブルガリア協会のホームページをご 覧ください。
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