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ブルガリアの福祉制度

健康保険

国民健康保険に加入することは義務づけられている(給料の8%)が現在100万人は健康保険を払っていない。 国民健康保険に加入した人は一人の医者を選んで、必要なときにその医者の診察を受ける。 保険にカバーされている病であれば、法律で定められた最低の月給の1%の治療費だけを医者に払う。 妊婦や18歳未満の人、経済的に弱い人はこの治療費も免除される。特別な病の場合は必要に応じて、 医者は患者を専門家に送る(専門家も月給の1%をもらう)。保険によってカバーされていない治療が必要な場合、 そしてどんな病気であっても保険に加入していないとき、患者は治療費を全部自分で払わなければならない。 現在の国立健康保険制度に問題点がいくつかあると言われている。今のところ一つの健康保険しかないため、 この独占企業の効率はあまり良くないし、病院などに勝手に決めた値段を押し付けることもある。 私立の健康保険が登場すれば、一般民はもっとも効率よい企業を選ぶことができ、治療に必要なお金を自分の 講座に貯めることが可能になる。現在制度は改善中。 2006年で一人当たりの平均医療費は132ユーロ、ヨーロッパでもっとも低い水準になっている。 最近ブルガリア人の健康状態はあまりよくなくて、肥満、喫煙、飲酒は健康上最大の問題になっている。

年金制度

日本の国民年金に相当する制度があって、働いている人は給料の26% を国立年金基金に、 3%を私立年金基金に振り込むことが義務付けられている。更に、個人的に他の私立年金基金に お金を払って、将来の年金を上昇することができる (義務づけられた年金制度だけに加入した人 の40年後の年金は当時の平均給料の約25%になると推測される;現在の年金は平均給料の約38%)。 国民年金制度では働いている人が国立年金基金に支払ったお金がそのまま老齢年金などに回される。 つまり、支払ったお金は投資されず、すぐに他の人に振り込まれるので、利子等が付いていない。 一方、私立年金基金に払ったお金は投資され、どんどん蓄積される。国民年金制度は働いている人が多くて、 年金をもらう人が少ないという前提で作った制度である。しかし、現在のブルガリアの様な国では 加齢が進んでいると、働いている人数が減り、年金をもらう人数が増え続ける一方なので、 いつかこの制度は崩れてしまう。そのため、年金制度の改善を求める人が増えている (私立年金制度にすると、投資が順調に行われれば、年金は給料の25%ではなくて、100%から 200%の間になると計算される)。

 

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